下北沢にあるピカイチさんでの上映に続き3回目の上映会を無事終わることが出来てホッとしている。やはり映画館なので入る人数は限られているとはいえ、音響やスクリーンは抜群だった。
冨士山絢々さんが即興一人芝居も披露してくれたし、言うことはなかった。中小企業基盤機構の古山先生も来てくれ感想を話してくれた。このホームページにも掲載してくれているチラシの殆ど全てを作ってくれ、色々調べてくれていたのだが、やはり実際映画を見るとかなり印象と違っていたらしい。いい意味で裏切る事ができ、作ってよかったと思えた瞬間でもあった。
池田敬二さんの奥さんもチラシの校正をボランティアでやっていただき、重要な間違いを気付いてくれた。ここチュプキでの上映会にも来てくれ非常に嬉しかった。
今回は池田さんの演奏はなかったが、川越市市議会議員の伊藤正子さんがご夫婦で来てくれたり、シャチさんという歌手の方も来てくれた。大満足で終わった上映会だった。
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上映会によせて (martes, 11 abril 2023 15:28)
あれから4年たち
キューバへ久しぶりに行き早くも4年たった。僕の中では何も変わらないが周りの状況は随分かわってきた気がする。まず、米国ではオバマ大統領からトランプそしてバイデンへ変わり政策も様々に変わってきた。キューバへの雪解けかと思えば、また経済制裁、そしてまた少しだけ緩和と目まぐるしく変わっている。
僕も少しだけ映像の仕事を始めたり、ペルーへ行ったり、チラシを作って宣伝したりと新しい事にかなり挑戦している。人生というのは旅であり、人それぞれ違うが、時代や環境に何かしら共通点があり、人の人生に共感できる部分もあるし、反発ももちろんある。
しかし、4年前にこの映画を撮って良かったなと思う事は一つの場面に記憶や人生の一部を収めることができた事だ。それぞれ勝手気ままに生きているように見えお互い影響したり、されたりして人生の旅は続いていく。出てくる人は当然大人だから体が大きくなったとか顔が変わったとかはない。でも、それぞれがどういう形であれ変わってきていて、考えられるかは分からないが、4年前とは考えや立場も随分ちがうなと思う人も多いのではないだろうか。
作り始めた時はただ夢中だったので分からなかったが、その旅を一部に閉じ込めることができた。SNSがここまで発達した世界だからこそ、すごいスピードで変遷している世の中だからこそ少し前のドキュメンタリー映画が今に生きてくると僕は身に染みて感じている。そしてその過程で思い出した30年近く前の思いものせて映画という形になって本当に良かったと現在でも思っている。
日本という国に生まれ、スペイン語を少しかじり、映画を撮っているだけだが、それは他の時代や他の国ではできない体験をしていると思う。それは観客の皆様も同じで感じ方はそれぞれ違うけど、日本語でキューバ関連の事に興味をもち、映画は撮ってないかもしれないが、登場人物のように様々な経験をし続けているはずだ。人生の旅は続いていくが、それを面白いと思うか失望の連続に過ぎないと思うかは、その人次第だ。決して楽しい事ばかりではない人生かもしれないが、こうして出会い映画を見ていただき何かしら考えてもらえるだけで新しい何かが生まれ残されていっていると思う。
映画の途中にも出てくるが、旅は何も珍しい景色や出会いばかりが印象に残り死ぬ間際に思い出す事ではない。人生の旅も特別な体験や出来事だけが印象に残るわけでもないと思う。何気ない出会いやどうって事ない出来事がその人にとって特別な事になり、死ぬ間際に思い出すかもしれない。だから旅も人生も、それぞれの人がドキュメンタリー映画のように心の片隅に居座り続けるのだろう。毎日がその連続なので忘れてしまいがちな事も多いかもしれないが、この映画を見て思い出し、懐かしい自分の原点に返ってほしい。
この映画をきっかけに何か今までの自分とは違う物を見つけてほしい。それが健康を維持したり、心を豊かにしたり、旅をもう一度してみようという新たな人生の始まりになるかもしれない。僕だって今回のこの上映でまた新たな人生を歩みだしたのだから、ほんのちょっとしたきっかけで人生の素晴らしくなるはずだ。